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古文献コーナー

日本には食に関する豊かな文献が残されています。ここでは、著作権の保護期間が満了した(パブリックドメインの)古典文献を取り上げ、現役料理人の視点から読み解いた記事を紹介します。

1643 寛永20年
料理物語
著者不詳

日本最古の体系的料理書。全20巻で構成され、魚介・鳥獣・野菜・調味料など食材ごとに分類。各食材の旬、産地の優劣、適した調理法が簡潔に記される。江戸初期の料理人の知恵と技術が凝縮された一冊。

江戸初期 料理書 食材分類
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1697 元禄10年
本朝食鑑
人見必大

元禄時代に編纂された日本の食物百科事典。中国の『本草綱目』に倣い、日本の食材・料理・飲料を体系的に分類・解説。各食材の性質・効能・調理法が詳述され、当時の食文化を知る第一級の資料。

元禄 食物事典 本草学
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1782 天明2年
豆腐百珍
醒狂道人何必醇

豆腐だけで百種類の料理を紹介した江戸時代のベストセラー料理本。「尋常品」「通品」「佳品」「奇品」「妙品」「絶品」の六段階に分類された豆腐料理は、食材ひとつの可能性を極限まで追求した画期的な書物。刊行後、「百珍もの」ブームを巻き起こした。

天明 料理本 豆腐 ベストセラー
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1713 正徳3年
養生訓
貝原益軒

儒学者・本草学者の貝原益軒が83歳で著した健康指南書。食事・運動・心の持ちようを説き、特に「飲食の節」では腹八分目の教えや食材の組み合わせについて詳述。江戸時代最大のベストセラーの一つで、現代の食養生にも通じる知恵が詰まっている。

正徳 養生 健康食
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1853 嘉永6年
守貞謾稿
喜田川守貞

大坂出身の喜田川守貞が江戸で30年以上かけて書き上げた風俗百科事典。全35巻のうち食に関する記述が豊富で、江戸・大坂・京都の食文化の違いを詳細に比較。蕎麦・天ぷら・寿司など当時の外食産業の実態を知る貴重な一次資料。

幕末 風俗誌 三都比較
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1712 正徳2年
和漢三才図会
寺島良安

大坂の医師・寺島良安が編纂した日本初の図入り百科事典。全105巻に及ぶ膨大な書物で、天文・地理から動植物・食品まで網羅。食材の項目では産地・旬・調理法・効能が図解付きで解説され、江戸中期の食材知識の集大成。

正徳 百科事典 図入り
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712 和銅5年
古事記
太安万侶 撰

日本最古の歴史書。神話の中に食物の起源譚が織り込まれており、オオゲツヒメの神話では五穀の誕生が語られる。稲・麦・粟・大豆・小豆といった食材がいかにして人間にもたらされたかを、神話的世界観の中で読み解く。

奈良時代 神話 食物起源
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759 天平宝字3年頃
万葉集
大伴家持ほか

日本最古の歌集。約4500首の中に食に関する歌が多数含まれ、瓜・茄子・鮑・鯛など具体的な食材名が登場する。歌人たちの食の描写から、奈良時代の食卓の実像を復元する手がかりとなる貴重な文学作品。

奈良時代 歌集 食の描写
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1001 長保3年頃
枕草子
清少納言

平安中期の随筆文学。清少納言の鋭い観察眼で宮中の食の情景が描かれる。「あてなるもの」(上品なもの)に削り氷を挙げるなど、食の美意識が随所に表れる。平安貴族の食文化と味覚の世界を覗く窓。

平安 随筆 宮中の食
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927 延長5年
延喜式
藤原時平ほか撰

平安時代の法令集。全50巻のうち「大膳職」「内膳司」の項目に宮中の食事に関する詳細な規定が含まれる。食材の調達先・調理法・供膳の作法まで記され、平安時代の宮中料理を復元するための最重要資料。

平安 法令集 宮中料理
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